はじめまして。シンガーソングライターのハセガワダイスケです。
最近はアニソンに関わる機会も多いですが、これまでの人生では様々な音楽から影響を受けてきました。その一部を紹介していきます!
今日の一枚はこちら。
The Unforgettable Fire
U2
1984年
好きな音楽は? と聞かれたら「U2」と、迷わずいつも答えてる。高校時代の登校時はいつもU2、新年の幕開けは「New years day」を再生して始めるという好きっぷり。
そもそもU2との出会いは、HAPAというハワイアンアーティストがこのアルバムにも収録されている「Pride」をコンテンポラリーハワイアンのアレンジでカバーしてるのを聞いたのがきっかけだった。
当時、中三の僕に車の中でHAPAを聞かせてくれたギターのお師匠のMarslash大佐にはとても感謝している。この出会いがなかれば、自分の音楽はどんな音楽になっていたのだろう。
⇒Marslash大佐Twitter
当時、初めてアルバムを聴いた時の感想は、「なんとなくレトロな音」。自分が生まれたのが1982年、アルバムの発表は1984年、当時の自分には音が生々しすぎる音だったのかも知れない。
中三の1997年、日本のチャートにランクインしていたのは、安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」、globe「FACE」、GLAY「口唇」など。こういうサウンドに対してこのアルバムは全体的にリヴァーヴが深い。だからそう感じたのかなぁ…
面白い事に、たった13年前の音源なのにそう感じてしまうのはお年頃のせいなのかなぁ…。
現代の2021年から2008年の音楽にそんな「レトロ」な差ほど変化がない気がするんだけど。それだけ当時の音楽の変化が激しかったのかな。
このアルバムからU2は、プロデューサーにアンビエントミュージックの父、ブライアン・イーノを起用している。
そして彼の代名詞とも言えるシンセサイザーYAMAHA DX7(初代1983年発売)らしき音が随所から聴こえていてロックバンドなのに空間的なサウンド。U2とアンビエントミュージックを掛け合わせたのがこのアルバムなんだと思う。
それまでの「BOY」「October」「War」と聴き比べて欲しい、出だしの音だけで分かるくらいまったく違うサウンドになってるので。プロデューサーでこんなにバンドの音が変わるんだ! って驚けるので、ここの聴き比べ、おすすめです。
当時のU2ファンはどうやってこの変化を受け止めたのかなぁ、いいな、僕は当時2歳。ある意味Under2でU-2。この時代に音楽を楽しんでいた人を羨ましく思う瞬間ですよね。
今回の記事を書くにあたって普段仕事で使ってるスピーカーと環境で改めて最初から聴いてみると一つ一つの音がなんとも美しくて驚いた。ドラムのタムの音ひとつにしても、ギターのアルペジオの一音一音が立体的。
結局現代の音楽を作る人たちが目指してる「良い音」って基本的にこういう音なんだろうな。
音が一粒一粒に意味を感じるほどに繊細に作られていて、こういう音楽をあの頃に出会えて本当に良かった、と心から感謝した。
ミックスも鳴ってるだけでなくて空間的に表現していてまさに音が目に見えるように表現されていてとても勉強になる。
この生々しいサウンドがリアル過ぎて97年の僕には「レトロ」と感じてしまったのだろう。でもその音にハマって何度も何度も聴いてた、おかげで高校の登校中はずっとU2。
高校の同級生だったJAZZギタリスト/シンガーなカイ・ペティート氏とも一緒に高校の文化祭ではこのアルバムにも収録されてる「Pride」を演奏したり、U2のおかげで素敵な音楽友達もできた。
そしてこの頃、圧倒的にギターが上手いカイと出会ったので、あぁ絶対ギターじゃ無理じゃん、よし、歌を歌おう!って思った頃です笑
このU2のギタリストのThe Edgeが繰り出すディレイを使った演奏が大好きで今でも自分の音楽に沢山取り入れてます。
オリジナル楽曲「STARTEND」のギターに是非注目してみてくださいね。もろU2です笑
⇒「STARTEND」
今回から始まった「ハセガワダイスケが影響を受けたアルバム」いかがでしたでしょうか? この記事を読んでてU2のこのアルバムに興味を持ってくれたら嬉しいなと思います。
さて、次回はどのアルバムになるでしょうか。お楽しみに!!
EDITED by 日刊ビビビ